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皆さん、こんにちは~。お元気でしょうか?
さて、去る8月22日(土)の午後、
井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~
の、第84回目を開催しました!
★これまでにご参加頂いた人数:87名(延べ458名)
今回も、大いに盛り上がりましたよ~。
今月も頑張って一所懸命書きますので、もしよければ読んでくださいね。
■目次(読みたい箇所に飛べるようにしました。お好きな項目をクリックしてくださいね。)
③ 慣れない新人を早々と「カウント1」とし、職員を失い続けるというその「センスのなさ」
④ ケアプランありきの施設運営。そんなの当たり前だと思うでしょ?ところが…。
■お断り
会話の内容や参加者の紹介については、参加者やその所属施設・法人が特定できないよう、後藤の独断で脚色・割愛している箇所があります。
また、参加者の名前は、今回から原則ペンネームを使用しています。イニシャルですと、なんとなくわかってしまいますから。
そして、あえて施設形態を書かなかったり、変えたりしています。
理由は、万一、参加者が第三者に特定されてしまうと、会での自由な話合いができなくなってしまうからです。
そのような事態は絶対に避けたいですので、より細心の注意を払っています。どうかご了承ください。
しかしながら、私も人間です。それも、結構ヒートアップしやすい部類の人間です。
まれに筆がすべる場合がありますので、特に会に参加された方にお願いです。
私の書いた文に対するご指摘があれば、どしどしお寄せください(メールでお願いします)。
さて、まずはいつもの通り参加者の紹介から。
■ ペンタスさん
久しぶりの参加。2回目、約5年ぶりです。以前、後藤が某営利法人(グループホーム)への転職をお手伝いさせていただきました。が、体調を崩され退職。その後はデイサービスへ転職されましたが、「デイは自分に合わない」と分かったそうで、現在は某サ高住で勤務中です。施設の開設当初から勤務しているそうで、約4年になるそうです。
そして、なんと!今の職場では、毎年海外旅行に行けるそうなんです(!)
さすがに今はコロナの影響で行けないそうですが…これまでにタイや香港へ行かれたそうです。
で…、ペンタスさん自身も海外旅行にハマってしまったらしく、昨年はバリ島とイタリアへ。いいですね~。
今の職場は、休日が多く年間休日が115日あるそうです。31日の月で10日あるんですね。
夜勤はロング夜勤だそうです。夜勤専従スタッフが2名ほどいるそうで、夜勤は月に2回ほどで済んでいるそうです。
ボーナスは年2か月分程度だそう。話を聞いていると、楽しんで仕事ができているみたいで、後藤もホッとしました。あ、ケアマネ資格も持っておられます。
■さそりさん
今回が初めての参加。とてもとても緊張されていましたね。
昨年、後藤が転職支援を行い、某ユニット特養から従来型特養への転職をお手伝いしました。
転職してちょうど1年経過したところです。
前の職場(某ユニット特養)は「超少数精鋭」がモットーの法人さんで、1人1人に掛かる負担が半端ないのです。で、残業もかなり多く、とうとう体を壊されてしまったわけです。
当時の残業時間数も「あまり記憶してません」とのこと。
辛すぎて、忘れてしまいたいほどの過去だったのかもしれません。
後藤が一番覚えていることは、一番辛かっただろう頃、「後藤さん、自分の体調すら管理できないような私が、介護の仕事なんて続けていていいのでしょうか?」と尋ねてきたことです。
私はそのとき、「まだ20歳そこそこの職員に、そこまで言わせる介護施設って一体…。」と怒りに震えたことをよく覚えています。
転職後の職場は、自分の親ぐらいの年齢の職員さんが多いそうです(私も年齢的には、さそりさんの親同然です…(^^;))。
ですが、最近同い年の職員が入職してきたそうで、話ができるようになって嬉しいそうです。
最近、とても元気になってきたような気がしていたのですが、そのことがとてもいい影響を与えているのかもしれませんね。
マイブームは自転車。体力をつけるために休みの日によく乗って体を動かしているそうです。
■月桃さん
約3年前から参加いただいています。最近の参加率が高く、今年は今のところ、4月のオンライン井戸端カイゴから「皆勤賞」です!調べてみると、毎年2回は参加されていて、今回で12回目。
以前、ユニット型の特養にパートで勤務。でもパートなのに休みが希望通り取れない職場に閉口し、また子供の手も離れたこともあり「正社員として働きたい」、と後藤のところに相談に来られました。そして後藤の転職支援により某営利法人の介護付有料老人ホームに入職されました。
しかし、程なくして腰を痛めてしまい、痛みがひどくなり残念ながら退職してしまったのです。
現在は、ケアマネの資格を使って認定調査員をやっておられます。
ケアマネの更新研修も、今まさに受講中だそうです。
ちなみに、認定調査員の仕事は、ケアマネ資格は特に必須ではないようですね。
調査員として訪問すると、ビニールハウス(!)に住んでいる方もいらっしゃるそうです。
で、基本は「ゴミ屋敷」だそうです。
5歳のお孫さん(!)がいらっしゃって、近々、ご自身の自宅の近所に住むことになる予定とのこと。
■綿飴さん
久しぶり(約3年ぶり)の参加です。以前はショートステイの事業所で勤務しており、後藤の転職支援を受けて現在は特養併設のケアハウスに勤務されています。しかし残念ながらこの8月末で退職予定とのことです。
ケアハウスは元気な方が多く、身体的な移乗等がない代わり、利用者さんのメンタル面のサポートという側面が強く、返ってくる言葉が結構きつかったりするそうです。
今は「相談員」という立場で、その責任や業務でいっぱいいっぱいになってしまい退職を決められたそうです。
特に入居関連の業務が大変だったようですね…。利用者さんやご家族に提出していただかないといけない書類もかなり多岐にわたるそうです。
職場としては人間関係もいいし給料もきちんともらえるから、やはり入居の仕事がそれだけ嫌だったんでしょうね 。
9月からは某社会福祉法人運営のデイサービスに勤務する予定のようです。
マイブームはマラソン。でも、コロナの影響で、大会がほとんどなくなってしまい、今は犬とずっと遊んでるらしいです。
■ことりさん
初の参加です。下のM氏の同僚の方です。某老健で相談員をされています。まだ、名古屋に来て2年くらいだそうで、この東海地方もまだ4年弱。名古屋の前は三重県の鈴鹿市という所にいたそうです。
元々は関東出身の方で、今は名古屋の守山区に住んでおられます 。
これまでは、福祉施設の職員の処遇改善を考える事務局の仕事だったり、役場の保健師さんの全国団体の事務局の仕事だったり…。でも、民主党政権の事業仕分けに遭い、突然仕事がなくなったりしたそうです。それ以降は本格的に相談業務の道に入られたようです。それで、有料老人ホームや特養で相談員を続けて、今の老健にたどりつかれたようです。
色んな事業所の橋渡しになるべき存在の老健のはずなのに、なかなか現実はそうならないそうで、その辺りのモヤモヤをM氏にぶつけつつ仕事をしておられるようです。今日は、そういう沸々たる思いを皆さんと共有できるのかも?という想いを持って楽しみに来てくれました。
老健という施設は、病院で退院した人がもう少しリハビリを頑張って自宅に帰るための「下ごしらえ」をする位置付け。
だけど、「自宅に帰る」をご本人が仮に強く望んでいたとしても、環境がそれを許さないケースも多い。また、入所された方の状態が、「今まさに自宅復帰のタイミング!」と感じる瞬間があるらしいのですが施設側の都合で「ちょっと待て」となることも多いとのこと。
在宅強化型の老健の場合、入所後3か月で在宅復帰、と言う感じだが自分のところは在宅強化型ではなく基本形。なので3か月後に自宅に復帰してもいいし半年後ぐらいに特養に移るとか、この辺りは施設のさじ加減によってくる。すると、在宅復帰を強化したり、そうじゃなかったりと、施設の方針がブレブレになるところがモヤモヤする根幹だそうです。
「私たちは常に利用者さんの状態に合わせた環境に身を置いて欲しい、と思っているが、ご家族の受け入れ体制だけでなく施設側のベッド稼働率も影響したりする。
「利用者さんとご家族のため」というのは絶対に見失いたくない、という思いで相談業務をしているが、ややもすると見失ってしまいがち。そういう部分をM氏と確認し合いながら励まし合いながら仕事をしているようです。
愛犬が癒し、とのこと。一緒に韓国ドラマを見ているそうです。なんでも、悪い役の俳優が出てくると吠えるそうです。
■M氏
「一応」相談員だそうです。入浴介助をしたり、営業へ行ったり、途中でソフトクリームを食べたり、そんな感じで日々勤務されておられます。後藤も何度か転職支援をさせてもらったのですが、なかなか難しく…。
2015年4月から参加されて、今回で15回目です。ちょくちょく参加して頂いています。
色々と肩書きが変わる人です。今の相談員の仕事は少し安定していますね。どうやら、元々は辞めるつもりで後任がことりさんだったそうなんです。でも「辞めなくてもいい」という話になり、その結果2人とも在籍し続けることになったようです。
とても柔軟な方なので施設もとても重宝するタイプの人だと思います。
書くと相談員なんだけどケアマネチックなこともするし、入浴介助に入ったりカウンター業務もやったりと、自分がやれることをやればいいかなという考えなんですね 。
自転車で行動しているそうで、毎日日焼け止めを塗っているそうですが焼けてしまうそうです。膝が痛く、今ダイエットしてるそうです。なぜか、短距離走(50m走?)をやりたいそうです 。
■こころさん
約4年前から参加いただいていて、今回でなんと37回目!です。いつも助けて頂いています。
以前は医療法人の介護士をしていて、後藤の転職支援で今は特養勤務です。
今ちょうど2年。人手不足があるが仕事は楽しいとのことです。
コロナの影響で施設のイベントがまったくなくなったそうで、一番楽しみにしていたそうですが残念です。
家族の面会もできないし寂しいなぁと。
入居されてる方も、「どうして家族がこない」だの「どうして息子は来ないんだ」と。
それの対応がずっと続くそうです。「会いたいんだろうなぁ」「家に帰りたいんだろうな」と思うんだけど、外出もままならない状態。
職員もコロナに怯えながらなので、だんだんおかしくなってきている、と。
元々人手不足なのか業務の流れ、設計が悪いのか、余裕の時間がないそうです。
最近、足を痛めたようです。注射でかえってものすごく痛くなったりしたようです。今は整体で調整してもらっているようです。
以上の7名に、後藤を加えた計8名で、会がスタートしました。
今回出た主な話題は、こんな感じでした↓
写真はイメージです
『今、コロナの影響ででレクがなくなったりしているけど、なんでもかんでも「コロナだから」という理由で止まってしまって、そこから先に進んでいかないような気がしている。
そういう考え方が根付いてしまうと、正直ヤバイと思う。業務的には、夏祭りがなくなったりすれば委員会もそれだけ減るし、残業も減るし…。
「いままでと同じようにはできない。でも、コロナ禍の中でも、なんとかしてやれることはないか?」と探していかないと、いつまでもコロナに逃げちゃうことになってしまう気がする。』
<参加者の意見>
・後藤:その辺、ペンタスさんの施設や法人はどうですか?
・ご家族さんとの面会は、テレビ電話。あと、ガラス越しに「もしもし」って…。面会に来た人と利用者さんがこっちとあっちで、電話と電話でつないで…。
・後藤:そういうものがあるの?スマホじゃなくて?
・刑務所みたいな感じ?
・どういう名前かが分かんないんだけど…。
・後藤:すみません、全然イメージできないんですけど…糸電話みたいなの?
・糸電話じゃないんだけど、出入り口がガラスになっていて…。
・「内線」で喋るっていう感じ?
・そんな感じなのかな~?ボタンを押せば喋れるようになっているから。
でも、今って本当に牢屋にいるみたいだから…なんだかね…。
コロナって言ったって、そもそも利用者さんなんてあと何年生きられるかわからないのに、家族と会わせてもらえないんだ、と思って…。「別に会ってもいいじゃない?」って思うんだけどね。
あと、行事のことで言えば、6月までは中止だったの。でも、7月は流しそうめんをやりました。8月が私の担当でしたけど、会社がOKしてくれたので、施設での夏祭りは実行しました。その代わり、誰も呼んじゃダメということで。
・うちの施設も、多分何かしらやってもいいんだろうけど、誰もそのことに触れないし、誰も声を上げないの。その辺が一職員の立場ではよくわからない。「どうなってるんだろう?」とは思うけど…。
・後藤:う~ん…それは問題だよね…。施設内の風通しが悪い感じ。
・はい。下まで降りてこないと言うか…。1人1人は個々に何かをやってるのだろうけど…。
でも、最初から何らかの行事の流れを教えてもらったこともないし…。
・でも、2年前って言ったらコロナは関係ないはず。入職した頃からイベントやっていないとすると、そもそもイベントをやる気のない法人なんじゃないの?
・同僚から、「大きな行事とかは申請書を書いてハンコをもらえばできるよ」って聞いたんだけど、そんな書類がどこにあるのか分からないし、パソコンの中にあるのか?そのあたりも分からない。
・行事担当職員とか決まっているんですか?
・一応決まっていたんですけど、1年目の時は行事の日に自分が出勤していなかったからよく分からない。
・ちゃんと行事担当を決めて、「ちゃんとあなたが責任を持ってやりなさい」ってやればやれると思いますよ。
ウチの施設では、誕生日プレゼントもやってますし、行事も担当が3人ずつ回ってくるので嫌でもやらないとダメなんです。3か月に1回ぐらい担当が回ってきますから。
・私も、そうやって自分の順番が回ってくるのかな~て思ってたんだけど、1年目は回ってこなかったし、2年目はどうなっているのかな~?って、良くわからない。でも、担当者は決まっていると思うんだけど…。
・じゃあ、そのレクの委員会の担当者がサボっとるんやね…。
・ペンタスさんのとこは、何名のサ高住なの?
・30名ぐらいです。
・お誕生日会は担当が決まってるけど、自分が担当であっても、当日自分が出勤日じゃないと、他の人に担当が移って終わっちゃうから…。突然わけわからないまま「今日はあなたが司会をやってね。」と言われたり…。
・自分から「イベントやりましょうよ!」って声を上げてみたらどうですか?
・そういう雰囲気じゃない。毎日「人手がいないね〜」という感じで。
お風呂を毎日稼働にしたことでフロア職員の人数が減り、仕事を片付けるのに精一杯。 確かに、最近一人退職したから負担が増えているのは事実だけどそれにしてもこれだけいっぱいいっぱいになるのは…
・後藤:なんかうまくいってない感じがしますね…。なんとなく、責任もって仕切る立場の人間がいない、と言うか…。そんな感じがします。
・私の仕事のしかたが悪いのかな…とも思うけど。「確かに私が入職した時もアップアップな状態だったなぁ。それが今でも続いてるだけか」と。
・後藤:こころさんのところはフロアに利用者さんは何人いるんですか?
・30人です。
・後藤:で、早番は何人いるんですか。
・1人か2人。
・後藤:日勤は?
・日勤はパートで毎日2人か3人
・後藤:遅番は?
・1人か2人。で、夜勤が1人。
・後藤:う~ん…、その人数では、足りなくないですか?
・午前中は、なんとなく職員が多いのよ〜。で、午前中にたくさん片付けたいんだけど、食事の介助が遅れたりするともうダメで。
パートさん達はお風呂はやらないから、フロアを一所懸命見てくれてて。
早番2人がだいたいお風呂に行っちゃうので、フロアはパートが2〜3人で見守っている。そうすると遅番が来るまで看護師さんが応援で入ってくれたりする。
で、午後からは遅番が風呂へ行って早番が2人でフロアを頑張る。フロアから離れられないから、洗い物だったり消毒とか、夕方までに用意しとかなきゃいけない業務とかができない。
・後藤:その辺り、業務の分担を見直したり、やらなくてもいい業務を省いたりして業務を設計し直すとかしないんですか?
・省けることがあれば省きたいんですけれども…。
全然介護業務に属さない人もいるんです。高齢者の方で。その人たちがもう少し動いてくれたらいいんだけど…。
・後藤:でも、その方々ってきっとかなりの年齢の方ですよね…(^_^;)。
あんまり無理させると怖いですよね。風呂上がりにドライヤーで髪の毛を乾かしながら利用者さんとお話して頂くぐらいでいいんじゃないの?
…でも、なんとなく改善していかない感じで嫌だね。
・職員が潤沢にいる施設なんてないから、無駄を省いたり、フロアにたくさん人がいる時間帯に業務改善したりしていかないとダメだよね。
場合によってはご飯の時間をずらすのも手だよね。
・後藤:さそりさんのところはどうですか?イベントはどうですか?コロナの影響はありますか?
・結構やっています。夏祭りもフロア単位でやりました。やはりご家族は呼べませんでしたが…。
・ちなみに、夏祭りは何をやったの?
・射的、風船釣り、輪投げ、寸劇、最後に花火の映像をプロジェクターで流して。太鼓を入居者さんに叩いてもらったり。
・楽しそう。
・外出はできませんが、施設内でおやつレクとか。この前、マクドナルドのテイクアウトしました。全員ではないですが。
・一同:いいね~楽しいね~。
・私の施設は、誕生日で「お寿司が食べたい」っていう利用者さんがいたんだけど、許可を求めたら、結局「ダメ」ってことになったと聞きました。
・またまた後ろ向きな決定だね…(苦笑)
・後藤:どうしてダメだったんですか?
・良く分からないけど…家族からの差し入れ(食品)も頂いているわけだから、私はいいと思うんだけど…。
・後藤:やはりコロナが理由ですか?
・う~ん…、「コロナ逃げ」は良くない!(きっぱり)
後藤:誰が案を却下するんですか?
・栄養士さんです。
・ペンタスさんの施設は、流しそうめんをやったんですよね?(笑)
・流しそうめんもやったし、お寿司も出前を取りましたよ。
施設長がOKを出してくれたから。
どうして栄養士が出てくるのか理解できません。
・食べ物に関しては栄養士ですね。おやつレクも栄養士からOKが出たらやれる、という感じ。
・せっかくいアイディア提案しても却下されちゃうね…。
・だんだん、やらなくなっちゃうよね。何も意見を出さなくなっちゃう。話を聞いてるとそういう風に感じる。
・後藤:なんか、どんどん悪い方向に行っているような気がするね。
どうしたらいいんだろうね?
・サ高住だと、日中デイサービスに行く人もいる?
・もちろんいますけど、デイサービスで感染者が出たこともあり、今月からデイへ行くのは禁止になっています。
・そうすると、施設の中でそのデイに行く代わりになるようなことをするんですか?
・お風呂の回数を増やしたりしました。また、洗濯の回数も増えましたね。
利用者さんは「どうしてデイへ行っちゃダメなの?」って言いますね。
でも、利用者さんは結構しっかりした人が多いから、感染状況をテレビで観てある程度把握してる。だから納得はしてくれているみたいです。
・入居者さんの外出も制限されている?
・今月からは中止になっています。ご家族と一緒もダメ。先月までは大丈夫だったんですが。買い物は家族に頼んでもらう。まあ、と言いながらもガンで余命宣告されている人とかは、お孫さんが来て連れ出したり、去年お姉さんが亡くなったからとお墓参りに内緒で出かけられた利用者さんはいます。
・後藤:その辺は、施設長が OK を出してる?
・はい。
・そういう「情状酌量の余地」みたいなものがありますよね。
・「余命何か月」とか、そういう人もいますからね。本当はいけないんでしょうけど。でも全部「ダメ」って言ったら、それこそ牢屋に入れられているのと同じじゃないですか。
まだ、牢屋の方が家族と会えるじゃないか、と思うぐらい。利用者さんは何も悪いこともしていないのに外へ出させてもらえない。でも職員は出てもいいわけじゃないですか。「それはおかしくないですか?」って思うんですけどね。
・そうですよね…。でも、ウチの施設にはそういう余地はないんだよね…。
後藤:「高齢者は重症化のリスクが高いから」っていう理由なんでしょうね。
・私たちがコロナを施設に持ち込んだらダメじゃないですか?でも私達の行動や勤務は制限されていないですよね。「こういう仕事だから仕方がない」ということなんですよね。
・世の中、制限されている業種もあるのに、もどかしいですよね。
・でも逆にありがたいですけどね、仕事がなくならないから。
・後藤:その通りですよ。完全に失業してしまっている人も、たくさんいらっしゃいますから。
・私達は何一つ変わっていないですからね。
でも制限がすごくかかってて「それなりに行動してくださいね」って言われる。
・この会に参加するのも実は内緒で来てます。
・「名古屋はダメ」って言われています(苦笑)。私も内緒で来ています。「名古屋へ行くヤツはアホやな」とみんなが言っています(笑)。ま、しっかり手洗いしてうがいしていれば大丈夫ですよね。
・後藤:はい、しっかり対策していれば、よっぽど大丈夫だと思いますが(^^;)。
・「もし感染者が施設で出たら、勤務しますか?」って上層部から聞かれました。
私は「いえ、勤務しません。」と答えました。
一人暮らしならいいけれど親と同居なので…。親からも「危険手当がいくらなのか知らないがお金の問題じゃない」という風にも言われていますし。
・後藤:皆さんの施設はどうですか?施設から、そういうことを聞かれてるんですか?
・「もし(感染者が)出たらどうする?」っていう話はしています。でも、「もし(感染者が)出たら、みんな一緒じゃん」って。「缶詰になればいいじゃん」ていう話をしています。
・後藤:医療機関の看護師さんなんかは、本当にそういう風に生活していますからね。
・だって、家に帰れないですよね?
・そう。だから、「もし感染者が出た場合、どこかのホテルを準備してあるんですか?」って聞いたら、「まだ予定の話なので特定のホテルを決めているわけではない」と言われました。
・う~ん…。多分、ホテルは非公式にしていると思う。もし公式にしてしまうと、そういうホテルだと拡散されて風評被害に遭う可能性がある。だから言わないんだと思う。
・後藤:家族が陽性者になっても出勤できませんよね?2週間ぐらいは。
・「もしも施設の同僚の誰かが感染者になって、私が出勤しない場合はどうなるんですか?」って聞いたら、「普通に有給消化だ」って言われました。有給消化かな?普通に給料出ないの?って思いましたけど。
・後藤:ことりさんのところのデイケアは、ずっと制限せずに営業しているんですか?
・何の制限もありません。利用者が自分で「今日は休みます」って言わない限り。
熱はしっかり測り、送迎車の消毒をしっかりやることで、結果的には感染を防げているようですが…。
デイケアのフロアに、リハビリをするスペースもあるんですよ。
結局、デイケアの利用者さんのリハビリをしつつ、そこに浴室もあるので、午前はデイケアの利用者さん、午後は入所の利用者さんが使う。だからそのフロアでみんなが入り乱れてしまっているの。
デイケアは、イベントの担当者を細かく決めていたんだけどコロナ禍で全部中止に。
でも、コロナ禍は関係なく、以前から「利用者ありき」ではなかったんです。
「誰のために何をしているのか」がハッキリしていない状態。
事務局の方は「フロア毎にイベントをやれ」って言うけど、現場サイドは普段の業務の合間にどうやってやるか?とてもやれない。
介護職員の一人一人の「さじ加減」で決まっているのが現状です。
お風呂も、事務局の旗振りで毎日稼働から週4稼働に変更したのですが、午前はデイケアが使うから、入所の方は午後しか使えない。で、週4だから…。
そんな中で、業務分担、つまり、いつ、誰が、何をするのか?ということが決まっていない。だから「やっつけ感」がひどいの。「今日のAさんはできるけど、明日のBさんはできない」と言った「レベル差」が顕著で。
【後藤の個人的な意見】
確かに、なんでもかんでも「コロナが怖いから…」という理由で「やらない」という決定をしがちですよね。確かに感染は怖いですからね。
お寿司にしても、確かに生ものですから特に怖い気がする。でもそもそも生ものであるという時点で様々なリスクはすでに存在するわけで、食べたいものを、自分の責任で食べる分には、もう、これは良しとせざるを得ない気もします。
でも、サ高住と特養との違いもあるでしょうし、難しいですよね。
写真はイメージです。
『配膳車が温冷配膳車に変わったから、業務が少しずつ変わって、下膳がすごく早くなってるんですよ。
12時ちょっと前ぐらいから配り始めるんだけど、スプーンとか箸とかも以前は膳に乗ってたんだけど今は全部フロアでセットするんですよ。』
<参加者の意見>
・後藤:どうして厨房でセットしてくれなくなったんですか?
・温冷配膳車だから。
・後藤:意味が分からないですね〜。温冷配膳車だからって、セットしようと思えばできると思うんですけど…無理なんですか?
・スプーンが熱くなっちゃうからじゃないですかね。
・後藤:まあでも、フロアでそんなこと(スプーンや箸のセット)やってたら、手間がかかるよね。
・私の勤務する施設も、スプーンと箸が熱くなります。少しずつ放置して冷まして使うんです。
・冷たい方に入れてもらえばいいのに…。
・お盆も熱くて持てないことも…。
・お盆もね、乗せた食器が滑るの。ゴムがついて滑りにくい人もいるんだけど。
・で、配って「ハイ食べましょう」って言ったら、12時15分にはもう厨房から「(食器を)降ろしてくれ」って言われる。
・後藤:う~ん…、もう少し業務設計、上手くできんかね?
・結局、食事介助の時間が短くなっちゃった。
・後藤:さそりさんのところは同じ従来型特養だけど、そんなにバタバタしてます?
・職員が少ない日はバタバタしますけど…
・介助が必要な人が増えてきた、という側面もあると思うけど…。
・コロナで外出が禁止になってから利用者さんの機能が落ちてきているよね。ストレスが溜まっていると思う、利用者さんも…。「外出させずに ADLをいかに維持するか?」が課題なのよ。そこをなんとかしていかないと。
・普通、給食の人が配膳車を上げてくるよね?
・配膳車は上がってこないの?
・上がって来ない。取りに行かないといけないの。
一同「え~!?」
・後藤:う~ん…。介護の正職員がわざわざ配膳車を取りに行くってことですか?
それは…業務の設計上避けたいと思うのですが。
・厨房の人に上げてもらえばいいのに。
・以前は朝昼晩のお茶も厨房が作ってくださっていたんですけど、お茶もフロアで沸かすことになったんです。
・給食業者への支払いをディスカウントしたのかな?
・「厨房も人が少なくなっちゃったから」って言ってました。
・今、介護職以上に厨房職員が不足しているんですよ…。
・夜勤のときにお茶湧かすのが大変…。コールが鳴るたびに止めて。
・以前は厨房が沸かしていたんでしょ?なぜ沸かしてくれなくなったの?厨房の職員が少なくなったから?上から通達があったの?
・通達はありました。「厨房が大変だ」ということになって、「お茶沸かすくらいなら私達で手伝いましょうか?」って言って引き受けたみたい。
・誰が引き受けたの?
・介護主任だと思います。
・そこだよね問題は…。介護主任も、全体を見ることができていない、ってことだよね。
・で、コロナ禍の中で温冷配膳者が始まり、食後は「早く降ろせ」という感じになり、少しずつフロアの業務が増えている。利用者のレベルも少しずつ下がっているし。
・そもそも、温冷配膳者に変えたのは、利用者さんのことを考えて、でしょ?
・多分…。
・後藤:ん?「多分?」って?それ以外にないはずだよね?(笑)
・「温かいものを温かいうちに提供しなくちゃ」、という理由でそうなったと思う。お茶も、フロアで沸かせば温かいまま提供できるから、ということだと思うけど…
・導入に伴って、もう少し議論があっても良かったよね。「こういうデメリットもありますよ」って。
・議論はなかったんです。「○月■日から導入します」という連絡だけ。
弊害とかデメリットがある、と思っていないみたいです。導入することで、どう大変になるのか、想像がつかなかったみたい…。
・現場の意見ってね、求められないものなんですよ…。
・でも、特養でしょ?お皿、フロアで洗うの?厨房で洗ってくれないの?
・フロアに残った皿を洗うんです。下膳が早くて、間に合わない皿があるの。
(一同)え~?!(驚)
・後藤:フロアで1枚1枚洗うの?嘘だ~?
・残飯捨てて…、そんなにキレイには洗わないよ、また厨房で洗うんだから。
・逆に厨房さんにフロアに上がってきてもらえば?残飯を片づけてもらったりすればいいのに…。
・残飯チェックはどうしているんですか?厨房でチェックしていないんですか?
・計っていないかもしれません。
・特養って、確か残飯チェックをやらなきゃいけないんじゃ…?
・なんか、ガッカリだね。
・栄養士さんが入っていてそれか…(苦笑)
・配膳者を早く降ろさないと厨房さんから怒られるの。で、降ろすのはパートさん。「早く早く…もう降りるよ…厨房から怒られるから…。」って、厨房とフロアとの間で板挟みになっている。
・後藤パートさんがかわいそうだな…。なんだか良く分からないですね、フロアと厨房とで綱引きをしている感覚で…。せっかく、効率を高めるためのハードを導入しても、今の現状に即したタイムスケジュールにしないと、結局は組織全体で効率が悪くなってしまっている感じがしますよね。
【後藤の個人的な意見】
こころさんの特養、せっかく利用者さんのために温冷配膳車を導入したのに、なんかチグハグになってしまって少し残念な感じですね…。
話を伺う限りですが、なんとなくシステム・導線の設計が少し甘いといいますか、導入に至る段取りが少し甘いといいますか、なんというか…。
とても「もったいない」感じがします。
ま、実情を見てみないと何とも言えませんね。こころさんからの情報だけでは断定できません。
ただ、職場内のコミュニケーションが欠けていることだけは言えると思います。
それが、「もったいないなあ」と感じる原因でしょうか。
写真はイメージです。
『まだ慣れない新人をね…、早々と「1人」とカウントしてしまう、その「センスのなさ」ですよ、問題は…。
せっかく苦労して採用して、やっと入職してくれたのに…。
やっと採用できた新人を本気で育てようと思うなら、どうして早々とカウント1人とするのか…なぜそういう発想になるのか?それが分からない。』
<参加者の意見>
・後藤:う~ん…どうしてそういうことが分からないのでしょうかね…?
だって、そうやってもう何人も退職に追い込んでいるんですよね。いい加減、分かろうよ…と思うのですが。
現場にいると、分からなくなるものですか?
・そんなことないよ~。分かるよ。
・私も分かりますよ。
・例えば「放置」することで育つ新人もいるし、マンツーマンでその場の状況や周囲の背景等を説明しつつ段階を追って慣らしていかないと育たない新人もいる。
要は、新人が入職した際に、「この新人を、施設全体でどう育てていくべきか?」という「見立て」に思いを馳せる人がいない、ということなんだと思う。
ほんとに、「早々と【1人】としてカウントして、その結果つぶしてしまってどうする?」と思う。
後藤:なぜそれが分からないのでしょうか?
・そう、不思議なんですよ。
しかるべき立場の人が、しかるべき「見立て」をして、その「見立て」を職場で共有して…という流れが当たり前なのだと思うけど、その「当たり前」が実現されていない、と言う現実がある。
救いどき、救うタイミングが重要なのに…。もったいない。
「これだけ人が足りなくて、ようやく入職してくれた新人さんなんでしょ?だったらもう少しさあ…」って思う(苦笑)。
・リーダーの自分が出勤していれば救うこともできる。でも、自分がシフトに入っていないときに1カウントされて普通にやらされて…で、救えなくなってしまった人をもう何人も何人も見てきた。「え?どうしたの?何があったの?」って。
で、「…ゴメンね…。」って謝るしかなくなる。
・そう。そうすると、みんな辞めていって、「変な打たれ強さ」のある人だけが職場に残っていくことになる…。そうすると、「入居者ありき」の感覚なんて無くて当然、になっていく。完全に「負のスパイラル」ですよね。
【後藤の個人的な意見】
これはいつも感じますね。介護施設の新人教育は、「もう少しじっくり教えてあげればいいのに…」と感じることが多い。「人手不足だから、そんなにじっくりと教えていられない」と言うのかもしれませんが、その結果、その新人を失ってしまったのであれば、全てがムダになるわけですからね…。
しかしながら、それを「センスなさすぎ!」と一刀両断してしまうことりさん、すごいですね。
写真はイメージです。
後藤:『ことりさんは、そういう「負のスパイラル」を打開するには、どうすればいいとお考えですか?』
<参加者の意見>
・しかるべき立場の人に訴えても仕方がない、ということがわかってきたので(笑)外堀から固める作戦を取っています。
・後藤:(笑)それ、どういう作戦なんですか?(興味津々)
・まず、施設ケアマネがカギになると思っています。施設ケアマネには、骨太な人であってほしい。
そもそも介護保険制度って、「ケアプランに基づいたサービス提供」が根底にあるはずなんです。でもいつの間にか「ケアプラン置き去り」の「現場主導」のケアになってしまっていた。で、先日ウチの施設のケアマネが入れ替わったのを機に…。
・後藤:あ、それ、確か6月の報告ブログ(②施設のケアプランについて)に書きました。
・その新しいケアマネは、「利用者さんありきのプラン」をしっかり立ててくれる人だ、ということが分かったの。通常、施設では3か月に一度ケアプラン見直しのためのカンファレンスを行うのだけど、それまではそのカンファすらままならない状態だったの。
だから、「(私とM氏)2人でサポートするから、3人で一緒に頑張ろう」と言ってタッグを組んで…。
まず「ケアプラン見直しカンファレンス」を各フロアに定着させることから始めようと思いスタートしました。
当初は、「ケアプランについてフロアの現場の方からもコメントをもらいたい」という趣旨の私たちの提案にも「抵抗勢力」的な方々から、思いっきり否定されました(^^;)。
・後藤:その「抵抗勢力」というのは誰なんですか?介護職員なんですか?
・いえ、介護職員ではないんです(苦笑)
・後藤:じゃあ、それなりの立場の方なんですね?(苦笑)
・はい。抵抗勢力の方々は、「これ以上、現場に負担をかけてどうするんだ!」と言うんですよ。
そればかりか、「そもそも、ケアプランの会議なんて必要なの?」とまで言うんですよ。
・後藤:え?「そもそも、ケアプランの会議なんて必要なの?」って言うんですか?(呆)
へえ…、とんでもないことをおっしゃいますね…(驚)
・私たちもイヤな思いをしながらも、「この会議は、とっても大切な会議だから」となんとか説得して会議の日程を設定させてもらいました。「現場の方にも協力して頂きますよ」と言って。
で、なんとか踏み切って何回か会議を実施してきました。
当初は、やはり現場からも抵抗や否定をされました。
で、どうして現場が抵抗・否定するのか?と耳を傾けてみると、
「どうせ、私たち現場が一所懸命にプランを考えて発言しても、全然ケアプランに反映してくれないじゃないか!」
という不満があったみたいなんです、介護職も看護師も。
「なるほど、不満はそこか!」と思いまして…、
少し協力的な職員に個別に我々の意図を説明したり、施設全体の説明会を開いて「どんなスケジュールで何を要求していくか」の資料を作り、新しいケアマネから説明をしてもらって。
それで会議をスタートさせたの。リハビリも含め全職種が一人ずつ参加する、というルールで。
そうすると、現場職員も少しずつ変わってきた。
「(利用者の)●●さんですが、コメントを書いた時はこうだったけど、昨日こんなことがあった」とか、
「〇〇が心配ですが、どうなんでしょうか?」と介護職や看護師がリハ職員にコメントを求めたり、食形態のことでも意見を出し合ったり、という話がしっかりできるようになってきました。
1時間くらいで会議を行っています。7~8人ずつ実施しています。それでいっぱいいっぱい。
その時間は現場を空けているので、まだそれなりの立場の抵抗勢力の人は会議時間が延長するたびにギャーギャー言ってきます。
だから会議室で話し合いをせずに現場のサービスステーションで実施して、何かあったらすぐに現場に出られるようにはしていますし、会議が終わるたびに「反省会」をして、改善すべき点と今後の方策をまとめて配布していった。そうしたら抵抗勢力もだんだん何も言わなくなってきました。
介護職とか看護師が、「私、今度会議に参加するのですが、どうやってコメントを書いたら良いでしょうか?」とケアマネに事前に意見を求めたりするようになったり、少し雰囲気が良くなってきたように思います。
「ケアプランありき」という感覚が浸透してくれるといいなあ、と思いながら、ゆっくり育てているところです。Mさんと一緒に、密かにやりがいを見つけているところです。
まあ、結構根深いですけど…(笑)。
・1時間か~…。うちの施設は1時間もやらないですね。もう通り過ぎているだけです。
・後藤:でも、1時間で7~8人はハードですよね。1人あたり10分もない
・ウチの施設は、意見を出しにくい雰囲気です。詰所で無理やりやる感じで、一人だけ見守りに置いてくる感じ。
・事務局が「お風呂の稼働日数を減らしてその分研修を増やしたらどうか?」と現場に投げかけているのだが、現場は「何もやりたくない」と。
・後藤:結局、「面倒」なんですよね(苦笑)。
・そうです。だから、そのタイミングで、ケアプラン会議を、「委員会」いやそれ以上の位置付けで設定するしかない、と考えて。
現場から「何曜日の何時なら大丈夫です」という言葉をもらい、でもそれでは不安だから「予備日をいつといつ設定させてもらう」と書面を配布して、それで「実際にやってみた結果こんな結果になりました」って報告をして…
もう、「グーの音も出させるか!」というくらいの気持ちで(笑)でも、もちろんやんわりとやってるんですけど(笑)
・うちの施設は、カレンダーで利用者一人一人のカンファレンスの日が決まっていて、当日シフトを見て「今日(カンファ)5人もあるよ、どうする?時間取れる?」って現場で話あっている。
で、その日のリーダーがなんとか時間を見つけて…って感じで。
でも、「戦場」と隣り合わせのカンファレンスだから、もう少し落ち着いて話し合いたいです。
・後藤:ケアプランが一番の肝ですもんね…。
・以前は、介護スタッフがケアプランを書いていたんですよ。恐ろしいでしょう。
ケアマネがやるべきことの95%くらい、介護スタッフがやってたの。
・後藤:介護職の皆さん、よくやっていましたね。
・だから、ブレブレのプランだったんですよ。で、これを「改善しなきゃ」ということで…。
・介護職員が、「暫定プランを作らなきゃ」とか言ってるのを聞いて、「その言葉はあなたたちが使うセリフじゃない」とか思ったり…(笑)。
私たちは、基本、病院から入所の相談があって家族から相談員がインテーク取って、で、本人面談に相談員と師長とで行って ADL の確認を取る。ここまでは相談員が主に関わるんです。
で、その内容と健康診断書の内容に基づき入所の判定会議を行います。
それで、入所するってなった段階でケアプランを作るためにケアマネジャーにバトンが渡るんです。
ケアマネは、相談員を介しただけの、「まだ見ぬ本人像」を思い描きながらプランを作るから「暫定プラン」になるんです。
入所当日、ケアマネがご家族に説明をした後フロアで準備して、本人が来たらリハビリの職員が体の動きをチェックしてナースがバイタル測定をして、介護職が施設での過ごし方の説明をしつつ最終確認をする。それを現場では「暫定プラン」って呼んでるんです。
言葉も、一から勉強しないといけない、と思います。
・後藤:一つ一つの言葉の定義ですね。
・ケアプランって、一番大事なんだよ。
・後藤:ケアプランが介護保険制度の一番の根幹なんでしょ?
・その「指示」に沿って動くんだからね。
・後藤ケアプランが「指示書」なんですよね?
・その感覚が全くないんです。
・後藤:忘れ去られているんですね…日々の忙しさの中で仕事に追われて。本来、ケアプランを大事にすべき人が、その感覚を忘れちゃっているような感じですね。
・新しいケアマネが細かく内容を書くようになったから、色々な職種からのいろんな発言を誘発するようになった。発想力がついてきたしケアプランに関心を持つようになった。
【後藤の個人的な意見】
ケアプランありきのケア。介護保険制度上の根幹であるはずのケアプラン。
それがないがしろにされていくのはなぜなのか?
根幹であるはずなのに、「そもそもケアプランの会議なんて必要なの?」という発想に至ってしまう原因は何か?
いろいろあるでしょうが、やはり現場から意見を出しても何も反映されない、そんな会議なら意味がない。という感じになってしまっているケースが多いのかな?と思いますね。
不毛な、ただ「会議のための会議」になり下がっている場合が多いのでしょうね。
ただ「やってます」的な。
ことりさんたちが行っているのは、本当に素晴らしい取組みだと思います。
ですが、それはある意味で当たり前の環境なんですよね。当たり前が実現されていない施設や法人が多すぎる、ということ。
これは、恥ずべき状態ですよ。
そして、その当たり前の状態も知らないまま、ひっそりと介護業界を去っている人もたくさんいらっしゃるのかと思うと…、やりきれないですね。
しかるべき立場の方に、猛省を促したい。
そして、私も、「当たり前の職場環境」の実現に、少しでも役立ちたい、と考えています。
■今回の参加者から寄せられた声です
・「久々にお休みが取れたので参加しました。他の施設(コロナについて実際の現場)の話など、いろいろ聞けて良かったです。」
・「相談員や介護士としての仕事に対する意欲がダウンしていました。モチベーションが上がり、自分のペースでお仕事をしていこうと思いました。」
・「また、来れるタイミングがあったら来ます。癒されました。ありがとうございました。」
・「久しぶりに後藤さんの顔が見たくて参加しました。」
・「どの施設も職員が足りていないとの事。きちんと休みが取れている為、ありがたいと思う。」
・「転職してから1年経って、職場にもだいぶ慣れてきたので、自分の視野を広げたいと思い参加させていただきました」
・「最初は緊張していましたが、様々な方のお話を聞いていくうちに、緊張も解けました。コロナ関係のことをどう対応していくか、どの職でも考えていかなければいけないと感じました。」
・「名古屋で仕事を始めたばかりなので、少しでも、現場の方々の話を聞かせていただけたらと思い、参加しました。」
・「『どこも同じ』『あるある』という共感を得るだけでなくて、少しでも改善の工夫、その参考になったらという思いを伝えられたような…日常的な思いを互いに吐露するのみでなく、建設的な発言をしてもよいと思えるような場になっていけそうな気がします。」
・「今回土曜日でいたので、仕事の気分転換で参加しました。現場での業務改善についての話が心に残りました。」
・「休日でいろんな人の話が聞けるので参加しました。楽しかった。介護現場での良い指導者をどう育てていくのか?という話が心に残りました。また、自分もそうなりたい(永遠のテーマ)。」
・「連日の研修で精神的に疲れがあり、気分を変えたくて参加しました。後藤さんが無理のない範囲で続けていただければと思います。」
■編集後記
『「介護施設は相談員がカギだ」とずっと考えてきましたが、本当にキーになっている存在ですね。ことりさんとM氏は。正に変革の中心人物になっている。
やはり、共感できるケアマネも入職し、そのケアマネを巻きこむことに成功したことが大きいのでしょうけれども。
しかし、「そうか…相談員とケアマネが結託すれば、ここまでできるのか…」と正直驚きました。
もちろん、ことりさんの圧倒的人間力と経験値が物を言っているのでしょうが。そしてあまり語られませんでしたが、M氏の貢献も大きいのだろうな、と推察します。
「そもそもケアプランの会議なんて必要なの?」と言う抵抗勢力を前に、グーの音も出ないほどにやりこめる様は、半沢直樹もほうふつとさせるくらい(笑)気持ちがいいですね。
そして、ことりさん、その段取りの良さにも注目です。
必要なことを、必要なタイミングでしっかり行っています。
特に、会議をやりっぱなしにせず、直後に反省会を開き必要な改善を即行っていった、そしてその内容を発信していった、それらの既成事実を積み上げていった…。
この一連のことが大きかったのではないでしょうか。
いずれにせよ、「ケアプランありき」が浸透することで、現場がやりがいをもって考え動くようになるということ、そして、組織は変えられる、ということを証明してくれました。
他の参加者にも、この報告の読者さんにも、大きな勇気を与えることができたのではないかと思っています。
ペンタスさん、さそりさん、月桃さん、綿飴さん、ことりさん、M氏、こころさん…
参加の皆さん、本当にありがとうございました。
ぜひ、またご参加くださいね。』
<後藤>
★お問合せや参加申し込みは下記まで。
goto●aqua-brain.co.jp (●を@に置き換えて送信してください)
■次回の開催概要
【日時】2020年9月18日(金) 13:15~16:30(13:00開場)
【場所】<東別院>名古屋市女性会館 ~イーブルなごや~(第1集会室)
<地下鉄> 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
<駐車場>49台(30分以上1回300円)
【参加費】500円
【定員】7名
【主催】TSC事務局(こころLink内) 後藤 剛
★こころLink公式サイト(メインサイト)
https://www.kokorolink2.jp/
★転職を心に決めている方はこちらを
https://www.kokorolink.jp/lp/
※介護職員さんからの転職相談、受付中。
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